
TBSテレビでやっていたドラマ『半沢直樹』の続きがこの作品である。
業績を上げた主人公半沢が東京中央銀行で次のステップに昇進するとばかり思っていた僕は、ドラマの最後に子会社である証券会社に出向という処遇になって終わったことに大いに落胆した。
世の中きれいごとばかりではすまないが、せめて話の中だけは勧善懲悪であってほしかったのだ。
そしてこの本は、出向先の証券会社での出来事だ。今回は企業買収の話にたかる卑劣な男たちとの戦いである
面白すぎる。
翌日朝が早いから早く寝なきゃならないのに、すっかり夜更かしをしてしまった。
それに、素晴らしい。池井戸潤さんご本人はきっと、そんな大げさなものじゃないと頭を振るかもしれないが、人の生き方、仕事ということについて問い直している。大変考えさせられた。
今頃でも遅くはない、おススメの1冊である。