若者にぜひとも読んでもらいたい!永遠のゼロ

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テレビ東京開局50周年記念、永遠のゼロ。
今年(2015年)の2月11日から3日にわたって放送されたものを録画していた。放映から2ヶ月すぎてやっと観た。本当にこの話は胸が苦しくなる。ティッシュが必要だ。原作は既に読み、岡田准一君主演の映画も見た。
でも、向井理の宮部久蔵もとてもいい。弱々しく感じてどうなのかと訝ったが、なかなかどうして素晴らしい役者さんだ。ちゅらさんとずっと幸せでいてほしい。

話がそれたが、この物語の主人公宮部久蔵には新婚わずか数日で離れて暮らす新妻に寄せる強烈な愛情を感じるとともに、揺るぎない強い信念を持つ人として憧れる。

原作を読んだとき大変感動し、その当時頑張っている若き友達やこれからあと数年で社会に巣立つ甥っ子にもこの本を贈った。贈った当時甥っ子は、最初のプロローグを読んだところで内容はわかったと閉じたらしいが、彼はその後読み終えたのだろうか。怖くて聞けない。

今回ドラマを観て新たにやっと気がついたことがある。今頃とちょっと恥ずかしいのだが、もし宮部久蔵の孫たちが、特攻で死んだという一行だけで断じていたら宮部久蔵という人間の本質が全く分からなかったのではないかということ。つまり、自分たちの周りには情報が溢れているが、一つの情報をきちんと自分の目と耳で確認することなく判断してしまっていることがどれだけ多いか、またどれだけ危ういことなのかを気づかされた。この孫たちは祖父を知る人を訪ねて足を運び、自分たちの耳で話を聞いている。確かに語る方もその人なりの解釈があるからそれが正しいかどうかわからない。でも、多く聞いていくことでわかることもある。統計などはまさにそんな学問なのかもしれないが、僕自身はひとつの現象や一人の話だけを見聞きして断じてきたことがこれまでの人生多かったのではないかと思う。今後もう少し多くの側面を見られるような人間になりたいものだ。

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DVD, Blu-rayボックスが発売される。また、テレビ東京オンデマンドでも配信しているので身損ねた方はそちらでも。
心が固まってしまってどうしようもないときや自分がどうしたらいいのかわからない、そんなときこの作品を見たり、原作永遠の0 (講談社文庫)を読んだりして心をガラガラと揺さぶってほしい。心にまとわりついた周りの壁が壊れるくらい揺さぶってほしい。

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